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LOGIC'Sネットワーク発信基地(?)

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泣き虫先生、山口良治とは?

山口良治(やまぐちよしはる)

          ”プロフィール”
1943年、福井県生まれ。
京都市文化市民局スポーツ振興室部長、元伏見工業高校ラグビー部総監督
若狭農林高校時代にラグビーと出会う
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日本体育大学に進学
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大学4年の時に全関東に選出される
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大学卒業後、岐阜県立高校の教員を経て67年に京都市教育委員会へ、日本代表チーム入り。ラグビー選手としては66年に初の日本代表入りを果たし、数々の国際試合に出場。ポジションはフランカーで、名キッカーとして活躍。キャップ13。
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1974年に現役を引退し、伏見工業高校の教諭に
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翌年(1985年)、ラグビー部の監督に就任(1998年からは総監督)
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監督就任後6年の1981年には、無名だった伏見工業を全国優勝に導く
(93年にV2、2001年V3を達成)
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98年京都市文化市民局スポーツ振興室部長、
京都市スポーツ政策監などを歴任。
現在、京都市スポーツ政策顧問・京都アクアリーナ館長。

山口さんのその熱意ある指導は、ドラマ「スクール☆ウォーズ」のモデルにもなり、多くの教育者の理想の存在に。大八木淳史ほか、平尾誠二、細川隆弘など名選手を育てた。


          <我が山口さんに対しての想い>

山口さんは本当、”スクール☆ウォーズ”のモデルになるだけあって、ドラマのサブタイトル「泣き虫先生の7年戦争」のように、すごく情に熱く涙脆い方です。それを感じたのは、プロジェクトXを見てのこんなシーンです。

かつて”京都一の悪”を呼ばれた山本清吾(しんご)という人も山口さんの教え子で、今はすっかり山口さんの指導の元で悪からも足を洗い、山口さんの母校の日体大に進学し、
「荒れた子供の心を分かってやれるのはお前の使命だ!」
と山口さんから言われ、今は学校の体育教師をしているとのこと!

伏見工業高校の記念パーティーで横にいた山本清吾さんを手で示しながら話してて

「かつては京都一の悪と言われたこの山本が今じゃ学校の先生をやって・・・。」

最後の方なんか泣きながら話してて、山口さんとてもしゃべれる状態じゃなくなってました。見てた私自身ももらい泣きしました。
ここまで、本当に心から生徒(人)を情熱もって思いやり、時には叱り、時には励ます素晴らしい人が教員、いや人間の中にどれだけいるのか!?と思わされます。

       『山口良治名言集』

*「99%信じても、1%の不安があったらその通りになる。100%信じる事が大切。」

*「教育って感動だと思います。子供たちのちょっとしたことに周りの大人が一緒になって喜んであげることが子供たちに感動を与えるための第一歩です」
※本当、その通りだなぁって思います。これは教育に限らず、「癒しとか傷ついた人の心を癒す鍵は何か?」って言ったら、これだと思います!つまり、その人の立場になって、喜び、悲しみといったいろんな事を共有してやれること!マザーテレサが「愛の正反対の言葉は無関心」って言ってたけど、まさにその通りだと思います!

*「愛を感じたらこどもは変わる。自分に向けられた期待を感じたらがんばれる」

*「誰が何お言おうが、涙のパワーは痛みも疲れも全部吹き飛ばしてくれます。
今の世の中、みんな涙を失いすぎています、涙は誠なりです。」


*「『体罰禁止』を錦の御旗にした無為無策な教師たちが学校を悪くする」

*「僕は涙というのは素晴らしいと思うんです。
みんな子供達に「負」をつける前に、涙が込み上げてくるぐらいの気持ちを出してやってよって、自分の思いが涙に変わっていくくらいの気持ちになってくれれば、もっと違ったものが生まれてくるんじゃないかな、伝わって来るんじゃないかと思うんです。
僕に涙がたくさんあって良かったなと思います。」



<新聞記事から>

平成10年8月25日 産経新聞 21面記事『スポーツと躾』忍耐ない子供たち 全文

先日、伏見工業高校ラグビー部のV1(1981年)当時に活躍したA君に会った。
A君はどちらかといえば甘やかされて育ってきた子供で、恵まれた素質を
持ちながら、辛抱ができず、いまひとつ伸び悩んでいた。
その彼が、ある時ラグビーを辞めると言いだした。両親も彼に根負けして
しまったようだった。
「本当にこの子がかわいいのか、辞めてこの子の5年後、10年後が見えるのか、
どんな大人になってほしいのか、じっくり話し合ってほしい」
私は家庭訪問をして、彼の両親に話し、A君にも
「格好いい男になれ。人に期待される男になれ。そのためには強く
ならなければ、我慢しなければならない」
と諭した。

練習の厳しさに耐えられなくなって「辞める」といいだす子供は決して
A君だけではない。毎年、何人かいる。
「練習がきつくて勉強ができない」「ラグビーを辞めて勉強して進学したい」・・・。
こうしたもっともらしい理由がついてくる。
だが、本当にそうなのか。それらの理由は弱い自分に負けてしまった自分
への言い訳であることが多い。
「勉強したいと思うのはいいことだ。しかし、君だけが練習をやっているの
か?君だけがそんなに時間がないのか?君よりもっと時間をかけて通学して、
練習を一生懸命やって、勉強している子はたくさんいる。君ができない
のは君の能力からか、クラブをやって時間がないからか。やらなかった?
やれなかった?そのことを自分に問うてみなさい」

「遊びたい、好きなことをしたい」-自分だけを満足させることにしか
気持ちが動かないような弱い自分に負けているときは、自分に都合の
悪いことは何も見えない。
苦しみをともにしている仲間のことが見えず、自分の都合のいいこと
ばかりを理由にしてしまう。指導者や親はその子供のそうした自己
中心的でわがままな状態を見抜いて適切な方向に向けてやらなければ
ならない。誰もがいつも楽しく、苦しみや悩みのない状態ですごして
いるわけではない。特に激しいスポーツであるラグビーの練習と
勉学を両立させていくのは苦しい。外からの誘惑もたくさんある。
しかし、幸いなことに一人だけがしんどいのではなく、クラブの
仲間たちがいる。そのことに気づかせてやれば、その子供は仲間
たちと励まし合ってそれを乗り越え、たくましく成長することができる。
ところがいま、そうした方向に毅然として子供を導く大人が少ない。
まるで子供の機嫌をとるかのように「子供の意志を尊重する」という。
「勉強したい」という子供の言葉は親にとって媚薬なのか、それとも
わが子との葛藤に疲れたのか、それまでの我が子の生活態度も考えず、
子供の言い分を聞いてしまう。
「子供の立場に立つ」教育とか子育てということが流行のようにいわれる。
いったい子供のどの立場に立ってやるのか。その子が20歳、30歳に
なったとき、どんな大人になっているか、将来を見通してのことであるのか。
そうでなかったら、こんな無責任な言い方はないだろう。

少年たちが起こした陰惨な殺傷事件が相次ぎ、少年たちの心の荒廃に胸が痛む。
いわく「最近の子供は物ばかり豊かになって心が貧しい」、
いわく「最近の子供はわがままで忍耐ができない」・・・。
多くの大人たちが子供たちをこのように批評する。
しかし、その子供たちを育ててきたのはだれなのか。まず問われなければ
ならないのはわれわれ、大人たちである。

(京都市市民スポーツ振興室部長、京都市立伏見工高ラグビー部総監督 山口 良治)

<心の矢印>

自分に矢印、自分に矛先を向けられる、勇気ある人間を育てたい…。
伏見工業高校ラグビー部総監督山口良治氏

 何か自分の身の回りで起こったとき、人のせいにしたり、自分に関係
ないことと思わず、まず自分を見つめ、どうしたら良くなるのか、
どうしたら強くなるのか、どうすれば正しいのか、これらを自分に問う
勇気を持った子に育てる。
 その方法はと聞かれれば、答えは一つ私たち大人がそういう見本になる
生活をすれば良いのだと思います。
 私は、教師ですけれど、まだ子供達に「先生のようになってみろ。
そして追いついて、今度は先生より大きくなってみろ」とはまだまだ
言えるだけの実践も積んでいないし、見本になれる人間にはなれていません。
親御さん達もそうではないでしょうか。「お父さんのようになりなさい。」
「お母さんのように生きなさい」と言える大人が、どれだけこの今の日本に
いるでしょうか。まずは私たち大人が、自分に矢印を向ける勇気を持たないと、
これからもっと荒廃が進むことでしょう。
 やはり、今です。今…。




        ~『山口良治インフォメーション』~
2001年、伏見工業高校優勝時の記事
http://www.sponichi.co.jp/others/kiji/2001/01/08/05.html

■[名勝負プレイバック]
【2000年12月11日放送】 第5話「信は力なり」に山口さんが出てます!
http://mbs.jp/rugby/hanazono/

山口さんは、今は浜松大ラグビー部特別顧問をしています。
参考
http://www.kyoto-np.co.jp/news/flash/2004mar/04/CN2004030401002996F1K00.html

ムーンメモリアルの賛同者の一人の山口さん!
http://www.moon-mem.com/home.html

※ムーンメモリアルは、故人の‘ご遺灰’や生前葬の証しとしての‘髪の毛’をお客様からお預かりし、月まで安全、且つ確実にお運びする‘月面葬’サービスです。
毎夜、月の光の中に、大切な人の存在を思い出すことができます。
大切な人にその存在を思い出していただけます。(HP引用)


プロジェクトX(ビデオにもなってます)
http://www.nhk.or.jp/projectx/30encore/

2003年6月10日(火) 「熱き感動を求めて」
※山口さんが教育への熱い想いとかを語っている講演の模様を見ることができます!
涙声になってて、やっぱ山口さんだなぁと思います!
http://www.osaka-ue.ac.jp/keidai70/kouenkai/

山口さんの教え子で元ラガーマンの大八木淳史さんのサイト
http://www.oyagi.net/

山口さんと大八木さんの対談(他の人もいるよ)
http://www.oyagi.net/meet/index.html

山口さんの教え子の一人でもあり、元オールJapanの平尾誠二さんの運営するNPO「SCIX」
http://www.scix.org/

参考文献
『スクール・ウォ-ズ 落ちこぼれ軍団の奇跡』
馬場信浩著 光文社文庫

『プロジェクトX そして、風が吹いた』
ツッパリ生徒と泣き虫先生
~伏見工業ラグビー部、日本一への挑戦

『心は力なり 可能性の限界に挑む』
山口良治著 旬報社
http://books.rakuten.co.jp/mcc/NS/CSfLastGenGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=951727&rbx=X

『17歳を語る』
山口良治著
(財)青少年交流振興協会編
http://books.rakuten.co.jp/mcc/NS/CSfLastGenGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=1415072&rbx=X

『気付かせて動かす』
山口良治・平尾誠二著 PHP


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